Interview

一人ひとりの気持ちを受け止め
安心して自分を伝えられる居場所に

児童発達支援管理責任者M.C

2023年 / 中途入社

児童発達支援/放課後等デイサービス

Interview

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01

子どもたちの自主性を育てる

リニエプラッツ草津(児童発達支援・放課後等デイサービス)では、みんなで「帰りの会」をしています。
当番制ではなく「だれか司会してくれる人~?」と声をかけて司会を決めるようにしています。子どもたち自身が司会をすることによって、先生に言われたからではなく「友達がしているからやってみよう」という気持ちになる子が多いと思うのです。
ただ、今日の出来事を発表してもらう場では、子どもたちの“言いたくない気持ち”も大事にしたいと思っています。その中にはきっと葛藤もあるだろうし、恥ずかしいという気持ちもあると思うので、その時の思いを大事にしたいなと考えています。
デイでの話じゃなくても今日一日の感想を話せる場があるといいなと思っていて、「ねぇねぇあのね」と、話せる時間を作っていたいですね。

02

本人の気持ちをまずは受け止めること

子どもたちは小学校のあとにリニエプラッツ草津に来てくれています。
学校では集団での動きが多いので、やりたくないこともやらないといけないですし、みんなの動きを見て、よくわからないけれどついていかないといけない場面が多くあり、そんなパワーのいる出来事を乗り越えて通ってきています。
なので、リニエプラッツ草津では、子どもたちの気持ちに寄り添ってもいいのかなと思っています。子どもたちも気持ちを受け入れてもらえるとホッとするようです。
活動に参加しなくても応援なら一生懸命してくれる、これも「参加」です。見るだけでも疑似体験になるので、活動につながります。

03

気持ちを認めることの大切さ

たとえば、他者との距離感をつかむのが難しくて活動への参加を嫌がるお子さんに対し、こちらが本人の気持ちを否定せず受け止めたら、「(活動に使う)剣をどうふるったらいいのか、どうとらえたらいいか分からないから不安」と、活動に参加したくない理由を教えてくれました。
やりたくないという思いは自分の弱みでもあると思うので、私たちに伝えるのは勇気のいることだったのではないかと思います。また、その気持ちをどう言葉で表現したら良いかを考えて私たちに伝えることも難しいと思います。
そんな気持ちを聞いたときに、「それで不安なんだね。教えてくれてありがとう。」と受け入れたら、逆にお子さんの方がびっくりしていました。こんなこと言ったら怒られるんじゃないかと思っていたのでしょうね。そして、気持ちを受け入れてもらえると感じたら、やっぱり1回だけ参加してみようかなと前向きになれたりもするのです。
こういった経験は、今後子どもたちが思春期になったときに響いてくると思います。強要をされたり、し続けたりすると、「大人ってそういうものなんだ」と不信感につながってしまいます。
自分の話を真正面から受け止めて考えてくれる人がいるという経験をしていれば、たとえ躓いても、この人に言ってみたら受け入れてもらえるかもしれないと考えることができるようになります。それができると今後生きていく中で何回か挫折があったとしても大丈夫なのかなと思っています。

04

自分を振り返り、子どもからも学ぶ意識を

子どもたちにどのように関わるかは、経験の有無ではないと思っています。
私は、自分の中で悩んだ時には、昔から「子どもから学ぶ」ということを改めて大事にするようにしています。未経験の方であっても、そういう姿勢がある方は成長すると思っていますし、子どもたちのために頑張ってくれるのではないかなと思います。子どもと学ぶという気持ちのある人は良い支援ができると考えています。
子どもたちへの関わりの中でも、甘やかすことと受け入れることは違うものです。「子どもたちが参加しない」のではなく、「参加したくなる」ことを私たちが準備して意欲を向けられればと思っています。

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