Interview

そこに困っている人がいたら
できるかぎり力になりたい

作業療法士K.Y

-年 / 中途入社

Interview

occupational therapist

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01

子どもに関わる仕事がしたい!という思いで歩んだ進路

大学は商学部の出身だったので、卒業後はいわゆる一般企業に就職する人が大半でしたが、私はその未来に違和感を持っていました。
もともと子どもが好きで、子どもに関わる仕事をしたいと思っていました。人と関わる仕事やボランティアを通して作業療法士という職業を知ったのが大学3年生のとき。目指すのは作業療法士、その中でも子どもに関われる発達系の分野に進もうと決めていました。
大学4年生の時には時間があったので、せっかくなら子どもに関わるために保育士の資格を取ろうと思って、大学在学中に何科目か合格し、療法士の専門学校に入ってから残りの科目に合格して専門学校の一年生のときに保育士の資格を取ることができました。それからは昼間に保育園で働きながら夜間通学していました。

子ども好きであることに、弟・妹がいることが直接影響しているかはわかりません。ただ、小学6年生くらいのときに友達が「赤ちゃんはミルクくさくて嫌だ」と言ったのを聞いて、『え!世の中に赤ちゃんが嫌と思う人がいるんだ!』と驚いたことを覚えています。世の中の人はみんな子どもが好きだと思っていましたから。(笑)
大学3年で作業療法士になると決めたとき、ハンディキャップや難しさを持ったお子さんに関わることに対して、大丈夫かな?という不安はあったので、障がいのあるお子さんに関わるボランティアに参加してみました。結果、障がいの有無は関係なく子どもは可愛かったし、むしろ障がいのあるお子さんのほうが、より困っているのであれば力になりたいと思うようになりました。

子どもは面白い、という気持ちはずっと変わらなかったです。振り返ってみても、自分が本当に興味を持てる分野だと、確信を持って進んできたなと思います。

02

児童発達支援・放課後等デイサービスの仕事

当社に入社後、まずは訪問リハビリに携わることになりました。お子さまだけでなく、高齢の方へも訪問していました。
その後、小児部門の責任者を経て、放課後等デイサービス・児童発達支援を行う「子ども発達支援ルーム おれんじ学園(現:リニエプラッツ武蔵野)」の責任者となりました。
放課後等デイサービスは、訪問看護とは基づく法律も制度も違うので、最初は地域・行政とのかかわりや仕組みを理解することが必要です。おかげで、地域でお子さまが受けられるサービスを包括的に理解できるようになりました。
リニエプラッツのような施設は、まだまだ保護者の方に情報が届きづらいのかなと感じます。困る前段階で、障がいの有無に関わらず、みんながサービスの存在を知っていれば、より使いやすいだろうなと思います。

03

山形県に移住、リニエプラッツかみのやま(旧おれんじ学園かみのやま)立ち上げ

私は以前から自然豊かな環境と四季がある中で子どもと過ごせるといいなと思っていて、山形への移住を考えていました。子どもが小学生になってから環境が変わるよりは、より小さいうちから自然の中で過ごせると良いと考えていたので、子どもが年少、年中くらいで移住できればと思っていました。
当社では色々な経験を積ませてもらい、チャンスをもらったり学会に行かせてもらったりしたことで刺激も受けていました。自分が思っていたのとは違う形で成長できたこともたくさんありましたし、当社が嫌になって山形に行くわけではないので、山形に行く1年以上前に、何かいい形はないかと相談させてもらいました。

それまで、東京外にお住まいの方や、東京の中でも少し離れた地域の方から、「おれんじ学園(現:リニエプラッツ)が近くにあれば通いたいのに」というお声を聞くことはあったのです。便利になっているように見えてもまだまだ困っている人がいるということは感じていたので、ニーズは他の地域にもあるのではないかと考えていました。
立ち上げにあたり、物理的な本社とのコミュニケーションの取りづらさへの不安はありました。でも、結果的に新型コロナのこともあって、距離は関係ない状況になりましたね。どこのスタッフとも同じようにつながることができて、オンラインで研修もできるようになり、いい意味で距離は関係ないし、住む場所は働く上でのデメリットではなくなってきつつあるのかなと思っています。

山形には本当に来てよかったと思っています。リニエのスタッフは地方出身者も多く、将来的に地元に帰りたいと思っている人もいますし、みんなが住みたいところに住んで色々な地域でそこにあった事業を展開していったら良いなと思います。

04

これからも支援の輪を広げていく

地域の中での課題というか、どのようなサービスが足りていないかが見えてきています。そこに困っている人がいて、私たちにできることがあれば、力になれたらと思います。
対象もお子さまに限らず、今後成長していく過程である成人、高齢の方など色々な世代の困りごとにも、私たちの経験や知識を活かせることがあれば関わりたいです。人との縁もあると思うのですが。もう上山に骨を埋める覚悟ですので、だからこそ踏み込んでできるアクションもあると思いますし、できるだけ地域や社会に還元できるように一歩ずつやっていきたいですね。
リニエプラッツかみのやまで行っている「保育所等訪問支援」も、潜在的なニーズを感じてスタートしています。まだまだサービスが浸透していないところはあるのですが、無理強いはせず、地域と関係性を築き、少しずつご理解を得ていけたらと思います。結果的にお子さま達の育ちにとって良いようになればと動いています。

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