Interview

新しい仲間の学ぶ意欲を支える

作業療法士M.A

2017年 / 中途入社

訪問看護/保育所等訪問支援

Interview

occupational therapist

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01

同行訪問で得る経験の重要性

小児専門の療育センターで9年勤務した後、リハビリテーションの専門学校で作業療法士養成に22年従事していましたが、小児の在宅医療の現場に関わりたいと思い、当社に入社しました。
先輩スタッフに同行し、久しぶりの医療現場にて関わり方やお子さまが変化する様子を間近で見ることで、以下のことを再確認出来ました。

お子さまとの関わりで、刺激を繊細に調整することで「自分のことを理解しようとしてくれている」ことがお子さまに伝わり、信頼関係が築けるということ。
感情表現が苦手なお子さまや赤ちゃんでも、表情や体の動きを見ながら抱っこの仕方や刺激を調整することで、表情が和らぎ笑顔が増えていくこと。
運動・感覚・認知面などを評価しながらも楽しい雰囲気を大切にすることで、お子さまが安心し、自発性を発揮することに繋がること。
そして、できることが増えて自信がついたお子さまが笑顔になることで、ご家族とともに喜びあえること。
私自身が在宅の医療現場を経験して、改めて同行訪問の中で得る経験の重要性を感じました。
そのため、後進育成を考える際には机上の学習だけでなく、同行訪問にも重きを置いています。

02

新人教育を考える上での三本柱

私が新人教育を考える中で、最も大切にしたいことが3点あります。
1つめは、指導者との関係性。
ひとまずの目標は、『安心してひとりでご利用者を担当できるようにすること』です。
そのために、相談しやすい関係性作りを大切にしています。
新人が自信をなくしてしまうのは指導者の責任でもあると捉えていますので、そうならない接し方を重視しています。
困った時に抱え込まず、気軽に相談できることがご利用者を大切にすることに繋がります。

2つめは、仲間作り。
仲間と自己研鑽することは成長に必須だと考えています。
幸い、当社には経験豊富なスタッフが多く在籍していますので、多方面から新人をサポートする体制が充実しています。
私自身、新卒時代は同期と比べて修得速度が遅く、自信を喪失しかけました。
ですが、周囲のサポートにより「自分は時間をかけてなんとかしよう!」と思えたことで、心折れずにいることができました。

3つめは、年次の近い先輩による後輩への指導。
私たちのような経験年数の長い者が教育することも大切ですが、年次の近い先輩の指導を受けることで、先輩後輩ともに成長できると考えています。
後輩も気兼ねなく質問できるのでは、とも思いますので、今後は指導できる人材の育成を一緒に作り上げていきたいと考えています。

03

自ら学び、成長し続けられる環境を

教員時代、私は学生に「しっかり病院で学んで経験を積んでから地域に出るように」と言っていた立場でした。
訪問看護・訪問リハビリでは高いスキルを求められますし、即戦力が必要とされます。
また、小規模なところでは充分な教育体制がなかったり、新人が学ぶのに必要な経験ができなかったりすることも多いからです。
ですが当社では、小児だけで考えてみても、訪問看護・デイサービス・保育所等訪問支援と多岐に渡る事業を展開していますので、発達障がいのお子さま、医療的ケアが必要なお子さま、二次障がいのある方…等々、とても幅広く関わることができます。
コグトレの事業ではグレーゾーンのお子さまと関わることも可能です。

今年度より、新卒入職者は毎週小児の事例検討、講義、技術研修を実施し、同行訪問などの研修を3年間かけて育てる仕組みを創設いたしました。
毎年複数名の新卒を受け入れ、同期や近しい先輩との関係の中で安心して地域での実践力やマネジメント力をつける準備が出来ました。
新卒入職者が、地域で活躍し指導者にまでなれるよう丁寧にサポートする仕組みを作り続けていきます。

私はずっと小児を中心にしてきたのですが、高齢の方や難病のある方の訪問看護に同行することもあります。
視野も広がり、「自分なりに積み重ねている」という感覚を得ています。
卒後の教育プログラムを今後も充実させて『年齢や障害の重さに関わらず、だれもが、住み慣れた地域で、いきいきと暮らしていける世の中をつくる』という持続可能な仕組みを新しい仲間と共に構築していきたいと思います。

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お子さまへの訪問で大切なことも改めてお話ししています。
こちらも、ぜひご覧ください。
スタッフブログ「未来の作業療法士を育てる」

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